流行が嫌いなのです


「ハヤリ」というと、身近な知り合いが持っている物たとえば
服とか、ギターのエフェクターとか、そういった物を見て
「お、それええやん!俺も買お」
てな具合に、本来は身近なところから発生する物だと思う。


人気タレントがテレビで「これいいよ」と言って
しょっちゅう身に付けていたりする物やブランドが流行る。
これも比較的、自然な感じはする。
好きな人の真似をしたくなるのは全く不思議なことじゃないと思う。


テレビが勝手に仕掛けて、勝手に「流行語大賞!!」とかしてるのが
くだらなくてくだらなくてしかたがない。
おっはーとか、別に流行ってたんじゃない。
テレビ製作側が意図的にいっぱい使っただけだ。
テレビでいっぱい流れるから子供がよく言うようになったんだろ。
それは単なる自作自演じゃないか。
テレビが流行語を作ろうとする意図がわかんないし
わかったとしてもそれはたぶん僕の嫌いな種類の意図だと思う。


「来年はミニスカートが流行ります」ってテレビで言うのは、
なんじゃそら。
毎年、「去年はロング、今年はジーパン、来年はミニ」てな具合に
ローテーションしなくっちゃ服飾産業とか成り立たないのもわかるけどさ。
もう勘弁してくださいって言いたくなる。(地球・談)
仮に再来年、ロングスカートが流行ったとして
どうせ去年流行ったロングはダサくて着れないんだろ。
で、ゴミになるんだ。
ごめんな、地球。人間バカで


さて、もう誰も気にして無いと思うんですけど
「どんだけぇ」
って言う人がいますよね。で、なんか中途半端に流行った。
これね。すごく困るんですよ。僕が個人的に。
というのも、僕、前々からこれ口癖なんです。
別に、なんでもかんでも感嘆詞として「どんだけぇ」と
言っていたのでは断じてありませんが、
ただ単に「どんだけ○○やねん〜!」と大阪ならではのつっこみ時、
僕には考えるより先に口が動いてしまう悪い癖があるので
「○○やねん〜!」の部分で口ごもってしまうのです。
で、結果として、周りから見ると
「あだちが『どんだけぇ』って言った」
という恥ずかしい事実だけが残るのです。
いやだ。


先日食堂でバラエティを見ていると、例のその人が
明らかに「ディレクターか誰か偉い奴に」「何かしらの意図で」
「指示されたであろう」「わけわからんタイミングで」
「どんだけぇ」
と言わされていた。
なんかすごい彼がかわいそうに思えました。


言葉の流行りは、言葉をどんどん劣化させると思います。
美味しい物を食べたら「ヤバい」
すごいかっこいいバンドを見たら「ヤバい」
かわいい動物を見たら「ヤバい」
友達がいい腕時計を付けていたら「それヤバい」
映画を見て、感想が「あれヤバい」
ヤバいヤバい言ってませんか?


僕はそうです。
あかんー。


文化の「メディアによる仕込み流行」は、上の例と同じく
文化を凄いスピードで劣化させていくのではないかと心配します。
とっても心配です。
いいもんはいい。好きなもんは好き。それでいいんじゃない。