今週よく聞いていたもの025

魔笛の国のスラニア

魔笛の国のスラニア


スイスのメタルバンドELVEITIE(エルヴェイティ)。

ライナーノーツによると、ペイガン/フォークメタルバンドという分類らしい。とはいうものの、ベーシックな部分はメロディック・デスメタル。ソリッドでスラッシーで疾走感あふれるサウンドに、フィドルとかマンドラとかの民族楽器でケルト音楽的なアレンジを加えた「メタル」。最近のゴシック系メタルバンドでも多い、高らかに歌い上げる系の女性ボーカルと絡ませたり、ガリア語(?)で歌われているパートがあったり。

こういうペイガン/フォークメタルやヴァイキングメタルと呼ばれているバンドは、個人的には"くどい"、"クサ過ぎる"と感じることが多くてあんまり好きじゃなかったりするんだけど、このELUVEITIEは先述の通りベーシックな部分がメロディック・デスメタルで、かつ、大好きなDARK TRANQUILITYに非常に近いんでアリ。実は、DARK TRANQUILITYでも好きなアルバムは"HAVEN"で、一番メロディック・デスメタルではないアルバムなんだけど、その話は別の話なので割愛。



結局、メタルって音楽自体、それなりに偏った部分があって、なおかつデスボイスで、ケルティックでファンタジーサウンドであって、好きな人は大好き、無理な人にはなんのこっちゃわからん、というのは否めない気がするんだけど。でも僕はこのアルバムはかなりお気に入りだし、そんなニッチなジャンルの日本盤をリリースしているレコード会社が存在するのはありがたいと思うわけです。


ELUVEITIE - MySpace
http://www.myspace.com/eluveitie