Papa Roach / metamorphosis:今週よく聞いていたもの071
- アーティスト: パパ・ローチ
- 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: CD
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Papa Roachの5枚目のアルバム。前作「The Paramour Sessions」から3年ぶり。
前々作から、良くも悪くもスッキリ感のある作風になっていて―ここでいうスッキリしているっていうのは「音楽的に大衆性を増していく」というような意味合いなんだけど―それがさらにいっそう推し進められた感じ。
デビュー当時はいわゆるラップメタル的なサウンドで、2枚目でロックンロール色を強めて、3枚目ではそこにスタイリッシュさを足して、4枚目でトータルで間口の広いロックバンドとして一つ完成した感じはあった。今作ではその大衆性がさらに推し進められた感じがする。その大衆性を帯びてくるのが、ちょうどゲフィンからのリリースになる3枚目以降、というのはやっぱりレコード会社的な何かを感じなくもない。
ただ、前作までは「パンク・ロックンロール的なエネルギーとメタリックなリフ」というサウンドが基本で「ビッグヒットを狙える」曲も書ける、というバランスだったのが、今作は逆転したような気もする。
まあ、アルバムタイトルも「変化」という事だし、"change or die"なんてタイトルの曲もあるし、元々アルバムを出すたびに変化し続けてきたバンドなので、さもありなんとも言える。
楽曲は良く出来ているし、良い作品だとは思うけど、Paoa Roachにとってドラマーは"予期せぬ「変化」"だったんじゃなかろうか。地味なんだけど、リズムの緩急の付け方のうまかった前任ドラマーに比べて、新しいドラマーは正直面白くない。これが実は"悪くはない"という以上に突き抜けない今作の印象になっているような気がするなあ。
ていうか、来日してくれ。マジで。
とは言うものの、日本盤リリース元のユニバーサルもやる気無さそうだ。だって「3枚目のアルバムの時に作ったサイトのアルバム情報のみ差し替えてる」だけなんだよ?そこに写ってるドラマーは1年前には脱退してるんだよ?しっかりやってくれよ、ホント。
Papa Roach / Change or Die
中途半端なところで動画は終わるけど。