フィーバーフィーバーフィードバック

僕はギャンブルはやらない

だから、安心して僕と結婚してください。

ギャンブルにハマってる奴と話をする
俺「けっこう負けてんじゃねぇの？」
するとたいていこう言う
「とんとんかな」

恐るべしギャンブル。
とんとん、あるいは勝ってるように錯覚させる
あるいは次は勝てそうな気にさせる
ここには「職人芸」という言葉では足りないほどの
恐ろしい技術が詰まっている。
もはや芸術である。陰謀である。
パチンコ・スロット・競馬・競輪・競艇
これらはどれもこれも
「負けてる」「損してる」という感覚を
いかにして狂わせるかという部分にそのテクノロジーの大半を
注ぎ込んでいると言っても過言ではないだろう。

だから、はなっからやらないのだ。
そんなプロ集団が最新テクノロジーを駆使して張っている
巧妙な罠を仕掛けられた土地に自ら足を踏み入れるほど
僕は自惚れていない。

面白いから、やる。
それでオールオッケイだ。
結果、儲かったらもひとつラッキーだし
儲からなくても面白かったらいいのだ。
ただ、仕組みは知っておかないといけない。

パチンコ屋が経営を成り立たせるためには
全人類の大半を占める「負けた人」が払う金だけが収入なのは明らかで、
パチンコ屋の設定した分だけ払い戻す、それが
少数の「勝った人」にとっての「その日の勝ち分」

パチンコ屋として、どこで勝負しているのかというと
客とパチンコで勝負しているのではない。
いかに「ここなら勝てそう」「惜しかった」そんな心理を
掻き立てることができるかという部分であり、
「パチンコで負けたのではなく、人が来なくなった」
がパチンコ屋にとっての「負け」なのだ。

誰もが知っていることを書いている。
ギャンブルにハマっている人、全員が知っていることを書いている。
いまさら書いている。

設定された確率に従って画面のスロットが回って止まる。
人はそれに一喜一憂する。
それは嘆かわしい今の世の中の縮図であるような気がしたのです。

近所に新しくパチンコ屋ができたのと
ハヌマーンに感化されて書いてみました。