今年最後のスタッフ日記


例にもれず、つりのことを綴ろうと思っていたのだが、それどころじゃなくなった。この年末というもの、いろんなバンドの解散やら脱退やらが相次いでいる。

ひとつのバンドが解散する。
そしてひとつのバンドからはギタリストが脱退した。
実は、僕は昔京都のライブハウスでブッキングをしていたことがあるのです。そこで、その二つ(片方は前身バンドだったけど)をブッキングしたことがあるのです。
ライブハウスという場所にいるから解散だの脱退だのって話は、人より多く聞きます。そのたびにすごく寂しくなるし、自分には何も出来ないことに苛立ちます。もちろん、音楽をやってステージに立つのだけが人生ではないという価値感もあるだろうし、否定する気もないのだけれど、人と人が出会って、ハート同志がぶつかってスパークして生まれた唄によって誰かのハートがバーニングして。それに出会えているのは決して当たり前ではないのだよ。

バンドなんて、いつなくなってしまうかわからない。
だから、見に行きたいって思ったら行くべきだ。お願いします。
見て後悔した方が、見ないで後悔よりよっぽどいい。

ステージに立っている人たちはいつもギリギリのところで鳴らしています。Fireloopのフロアに何を見に来ていてもかまいません。
企画サイドの人間として、こんなことを言ってはいけないのかもしれないけれど、フロアにも真剣に立って欲しいって思う。ライブハウスは娯楽施設の一つであることには変わりありません。インスタントで、コンパクトなものが大きく占める世の中において、人と人のコミュニケーションのみで成り立っている数少ないアナログな現場だとも思います。
ステージに立っているのも人間です。
もちろんフロアにいるあなたも人間です。




だから、僕は来年からも前線で闘おうと思います。

地下室で一体何ができるか、ロックンロールを証明できるのか。
そうやって生きて行きます。

よいお年を。
ロキンロー。